ご案内・募集

日本経済政策学会第81回(2024年度)全国大会開催のご案内

日本経済政策学会第 81 回全国大会を,下記のとおり開催いたします. 今大会は,「DX 時代の政策デザインと地域経済」を共通論題のテーマとして,講演,パネルディスカッションを 行います.第 2 日目には自由論題セッション, 企画セッションを予定しています. 会員の皆様におかれましては,奮ってご参加いただきたくお願い申し上げます.また,自由 論題セッションでの研究報告を別添のご案内要領で募集しますので,積極的なお申し込みを 期待しております.

日時
2024年5月18日(土)・19日(日)
場所
熊本学園大学 / 熊本県熊本市中央区大江2丁目5−1
大会テーマ
「DX 時代の政策デザインと地域経済」

参加登録

参加登録(学会員)
懇親会参加登録
2024年5月18日(土)18時~ 熊本県立劇場「七彩」(熊本学園大学隣) 会費4000円
懇親会へ参加希望の学会員の方は、下記よりご登録ください。
懇親会の参加登録フォームはこちら
参加登録(学会員以外)
日本経済政策学会の学会員以外の方々も、大会第1日目の共通論題セッションのみご参加いただけます。
学会員以外の参加登録フォームはこちら

大会当日までの報告申し込み等のスケジュール

 ①自由論題セッション

 ②企画セッション

研究報告申し込み要領

第 81 回全国大会(2024 年 5 月 18 日(土)・19 日(日),熊本学園大学)の開催にあたりまして、 以下の 2 種類の研究報告を募集いたします。奮ってご応募ください。また、大学院生をご指導の諸 先生方におかれましては、指導学生の研究業績の機会ともなりますので、積極的にお声を掛けて 頂き、ご活用いただけます様、よろしくお願い申し上げます。

① 自由論題セッションでの研究報告
② 企画セッションのご提案・研究報告

自由論題セッションとは、学会会員(大学院生も含む)各位による発表の申し込み、第 81 回全国 大会プログラム体制委員会による採否、そして討論者の割り当てを経て、当日報告を行うものです。 これに対して企画セッションとは、個人またはグループが 1 つのセッションそのものを提案し、そこで の内容や発表者を、企画提案者自身あるいはグループがアレンジし企画するものです。企画セッ ションは、1 セッションあたり 3 件~6 件程度の発表で構成していただきます。先生方が組織されて います研究会などの報告の機会にも是非ご活用ください. 例年のように、全国大会で発表されました研究論文は、当学会の学会誌『経済政策ジャーナル』 (査読付き)への投稿をお勧めいたします。若手研究者の積極的な企画提案・特集論文としての投 稿も大いに期待しております.奮ってご応募ください。

○ 報告の申し込み(エントリー)

上記の1、2のいずれの場合も、以下の手順に従って申し込みを行ってください。

1. 申込み書 (エントリーシート) ・ 企画セッションの提案書の提出

自由論題報告の申込み書(エントリーシート)・企画セッションの提案書につきましては、所定 の用紙に必要事項をご記入の上、電子メールにて第 81 回全国大会プログラム体制委員会 (program@jepa.jpn.org)にメールでご送信願います。

締め切り: 2024 年 2 月 17 日 (土曜日) (厳守)

2. 報告要旨 (企画セッションの場合は提案要旨)の提出

自由論題報告の場合は自由論題報告要旨を、企画セッションの場合は提案要旨を、それぞ れ作成の上、電子メールにて第 81 回全国大会プログラム体制委員会(program@jepa.jpn.org) にご送信願います。要旨の書き方(参考)については申込書(エントリーシート)のサンプルをご 参照ください。報告採否の判定は、この要旨に基づいてなされます。結果につきましては、3 月 中旬頃を目途に電子メールにて連絡いたします。

締め切り: 2024 年 2 月 17 日 (土曜日) (厳守)

3. 報告論文(フルペーパー=完成稿)の提出

採択された報告予定者は、報告論文(フルペーパー)を作成の上、電子メールで第81 回全国 大会プログラム体制委員会(program@jepa.jpn.org)にメールでご送信願います。なお、企画セッ ションの場合はこの段階で発表者全員の報告要旨と報告論文を取りまとめて、ご提出ください。
報告論文のファイルとしては、Word ファイルおよびそれを PDF に直したものの計 2 ファイル をご提出願います。
提出された論文は座長および討論者に転送されるとともに、大会 HP にアップ される予定です。

締め切り: 2024 年 4 月 13 日 (土曜日) (厳守)

○ 各提出物の用紙および書式

1. 報告申込書(エントリーシート)ならびに企画提案書 報告申込書(エントリーシート)ならびに企画提案書は、所定のフォーマットをご使用ください。 フォーマットは、自由論題用と企画セッション用に分かれておりますのでご注意ください。

2. 報告要旨ならびに企画提案要旨 これらの要旨については、本メールの添付ファイル(要旨の書き方)を参照の上、作成してくだ さい。書き方は、自由論題用と企画セッション用に分かれておりますのでご注意ください。(書式 は、A4版、横書き、40字×36行、 上下左右各マージン 30mm、図表等すべて含めて2ページ、 となっております)

3. 報告論文(フルペーパー=完成稿) 報告論文は、報告要旨の書式に準じてWord / PDFファイルとしますが、書式の詳細は自由。 ページ数はおおむね 20 ページ程度を目安としておりますが、厳密な制限は設けません。

○ ファイル名

送付の際のファイル名については、「申込者/報告者の姓・名のアルファベット」に-entry、 -abstract、-paper を付けてください。
例) 申込者 (企画セッションの報告の場合は報告者)が熊学太郎の場合、

kumagakutaro-entry.xls
kumagakutaro-abstract.doc
kumagakutaro-paper.doc (同 .pdf)

メール送信の件名については、以下のように、件名(氏名)という形でお願いいたします。

自由論題報告申し込み (氏名)
自由論題報告要旨 (氏名)
自由論題報告論文 (氏名)
企画セッション提案 (氏名)
企画セッション提案要旨 (氏名)
企画セッション論文 (氏名)

なお、企画セッションにつきましては、企画セッションの代表者が取りまとめて一括して送信し ていただけます様、よろしくお願いいたします。

○ 送信先

第 81 回全国大会プログラム体制委員会 委員長 永冨隆司
e-mail アドレス : program@jepa.jpn.org

大会趣意書

日本経済政策学会第 81 回全国大会(開催校 熊本学園大学)
大会テーマ:「DX 時代の政策デザインと地域経済」
趣意書


情報経済と実物経済の融合は DX(デジタル・トランスフォーメーション)と呼ばれ、経 済社会に大きな変革をもたらしている。GAFAM といったプラットフォーム企業はもとよ り、伝統的産業でも情報通信技術を駆使し、ビッグデータの収集・活用を通じて収益を得る 取組みが急速に進んでいる。DX 化は、情報の流通を飛躍的に効率化することで、情報欠如 から生じる市場の不完全性を解消するだけでなく、従来、国家・家計・組織内で行われてき た非市場的取引の市場化も促している。 一方、DX 化は、市場の国際化を伴いながら、経済資源の集積と偏在を拡大する側面をも 有している。資源の集積・偏在は、社会構成員間の分断と対立を招き、ときには伝統的な市 場規律もしくは経済政策の根幹を揺るがす事態にも繋がりかねない。 とくに、国家を通じて資源の偏在を是正する役割を担ってきた伝統的な経済システム、具 体的には地域間の偏在を是正してきた地方交付税や国庫支出金、産業間の偏在を是正して きた補助金や運営費交付金、社会構成員間の偏在を是正してきた社会保障制度などは、機能 不全とその限界が指摘され、持続可能性に懸念が提示されており、経済政策の再構築が求め られているところである。 折しも本大会が開催される 2024 年は、開催地である熊本で半導体受託生産会社(ファウ ンドリー)の新たな工場が稼働し、これを起点として開催地である九州熊本を中心とした 「九州シリコンアイランド」再建の産業政策が現実化しはじめる年である。また、世界的に DX 化と AI 活性化に欠かせない半導体産業とその生態系の新たな形成が重視されている。 日本でも国内生産拠点を復活させたい国の政策と、国内が地域経済・産業の活性化に必要な 企業誘致を推進する地方の思惑が、一致したといえよう。 グローバル企業を誘致する地域の取り組みは、サプライサイドからは、地域に限定され た政策のように見えるかもしれない。しかし、需要面や長年の巨大テックの研究開発の結 果としての新テクノロジーの進歩も踏まえた技術蓄積まで考慮すれば、特定地域や特定産 業に限定される政策ではないことが容易に理解できる。なぜなら、デジタル経済は、地球 規模でのネットワークを構築することで、消費者の数を加速的累積的に拡大させるからで ある。今やデジタル経済と実物経済の融合により、地域経済は世界と容易に繋がることが 可能となっており、多様な global stakeholders を対象とする地域経済政策は、それを内包 する国家的な繁栄(と衰退)をも左右する可能性をもっている。 第 80 回全国大会では、『これからの経済政策を考える』をテーマとして、経済政策原理 (論)の新たな展開が模索された。今次大会では、前大会の「テーマ」「問題意識」を継承 しつつ、開催地を含む地域へと展開することで、社会・産業生態系のデザイン・形成、多様 な Stakeholders 関係を尊重すべく現状と展望、デジタル時代における金融・産業政策の更 新やあり方をはじめ、これからの経済政策デザインを具体的に検討する契機としたい。

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